能楽夜ばなしⅡ 2026年6月1日日更新 はじめての矢来能楽堂スペシャル
当日の解説でもお話ししましたが、この日は刀剣スペシャルでもあって、源氏の宝刀「膝丸」と伝説の名工「宗近」が活躍する能の二本立てでした。膝丸も宗近作の刀剣も今日に伝えられていて、単なる武器ではない刀剣の魅力を感じます。
どちらも近年、学校公演でもよく上演する、わかり易くて面白い作品です。
今回、小鍛冶は、黒がしら(黒頭)という演出でして、より獣っぽいというか、キツネっぽい動物的?な動きの型が、ちりばめられていたり、激しい動きもあったりで、普通の赤い頭の小鍛冶の能とは違う要素があって、とても面白い小書きでした。
この小書きの時は、キツネのカンムリ(冠)を頭に載せないのが通常ですが、ない事で、よりキツネっぽさが強調されて、動きが激しくなるので、冠が飛ばないようにとか、身軽な方が動き回れるとか、実利的なこともあるのかなと、演じてみて思います。
赤い頭のキツネとは違い、地謡の緩急もあり、橋掛かりの型も多く、身体能力が問われる小書きだなと思いながら、勤めさせていただきました。
今回、後シテは牙飛出、前シテも古いカッシキ面をお借りしまして、とてもよい面装束で勤めさせていただき光栄でした。
この「はじめての矢来能楽堂」企画は、神楽坂でなんと96年前から能楽公演を行ってきた矢来能楽堂(現在の舞台は再建して2代目)を知っていただきたいと始まりました。
気軽に来てほしいと様々な企画をしていますが、最近は、公演後にすぐに続けてフォトセッションの撮影タイムがあり、シテがそのまま再登場して、しばし客席からの撮影が許可されてスマホなどで撮影するのが好評です。
この日も皆さん楽しそうに撮影してられました。
はじめて矢来能楽堂にご来場の方や初体験の方も多かったので、楽しんでいただけたら嬉しいです。また是非、気軽に能を観に来てくださいませ。
ありがとうございました。
ここでは劇場カメラマンの写真をここでは、見本にUPしておきます。
客席から撮ってもらった写真。白黒も素敵。
今年も、はやくも夏のミューズの発売が始まっております。
3月16日からミューズメンバー会員の先行発売開始
一般発売は3月23日から
例年の通りだと、売り出して早くに一階席は埋まってゆく人気公演ですので、良い席はお早めにリザーブ下さいませ。
今年は、古来より人気曲の「熊野」(ゆや 主人公の名前)をミューズ「触れてみよう能楽の世界}では、初めて取り上げさせていただきます。
熊野という作品は、わかり易く美しいだけでなくて、主人公の心情が、観る人によって様々に想像出来る作品なので、それがミューズさんの劇場でどう映るのか、楽しみです。
講座能形式で、前半は、解説やプレトーク、装束や囃子の解説など、実演を交えた内容で、理解を深めた後に、後半は、実際に見やすい劇場演出で能をご覧いただきます。
全くの能楽初心者も気軽に能に触れていただけると思います。気軽にリラックスしてお楽しみいただきたいと思います。
また、能楽初心者が楽しめるプレイイベントも、7月17日と公演本番前日にもあり、より深く能の面白さを体験出来ます。
能楽堂の定期公演とは、また一味違った切り口で、はじめての方もホール能を楽しんでいただけると思います。
是非、気軽にご来場くださいませ。
また、このブログでも、夏に向けて「熊野」の記事上げますね。
よろしくお願いいたします。



