能楽夜ばなしⅡ 2026年4月27日日更新 はじめての矢来能楽堂スペシャル
能楽夜ばなしⅡ
公演案内ページを作りました。
シテ以外にも全てはありませんが、 感想などコメントします。随時削除更新して過去コメントはアーカイブの方に移動します。
昨日は、九皐会別会で、国立能楽堂に出演してきました。咸陽宮の地謡と葵上古式の後見でした。人数者だったので、楽屋は忙しかったです。
咸陽宮をやる時は、いつも英雄(HERO 2002年)というジェットリー が、主演した映画を思い出します。
チャンツイーとか、トニーレオンとか名だたる俳優さんが出演していました。
衣装デザインはワダエミさんで、暗殺劇とラブストーリーと特撮アクションの混ざったちょっと幻想的で美しい映像作品でした。セリフが少なめなのも印象的でした。
話題作だったので私世代の人は、観たことある人は多いかもしれません。
原典は、これも史記の刺客列伝だと思うけど、始皇帝暗殺のストーリーが脚色された作品でした。壮大な始皇帝の都と何万人の軍隊が壮麗でした。
能は、当然何万人のエキストラは省略されていて、舞台上のキャストは少ないわけですが、謡いの言葉によって、壮大な都が描かれます。
能の台本の中国物(意外と沢山ある)に描かれる都は、どれも、とてつもない規模の壮大な都として謡われるのが興味深いです。
この能の作品は、原典に近く、暗殺の場面がハイライトになっています。
昨日は、中森健之介君がシテの皇帝を務めていました。
若い頃にツレの宮廷官女をした時に、一人で千人分のつもりでやるのだと、先輩から言われたのを思い出します。
この能を見てから、この映画を見ると、より楽しめるのでおすすめです。
ネット配信されていると思うので是非。
さて、五月は、はじめての矢来能楽堂という企画で小鍛冶(こかじ)のシテを勤めます。
矢来能楽堂の人気企画の「はじめての矢来能楽堂スペシャル」。
この日は2公演で、一回目が土蜘蛛、二回目が小鍛冶黒頭。
私は、一回目の解説と、二回目の小鍛冶のシテを勤めます。
これニ曲とも、刀剣にまつわる物語なのですね。
土蜘蛛は、源氏重代の膝丸。源頼光が持って土蜘蛛を切り伏せます。
小鍛冶は、平安時代の伝説の小鍛冶 宗近の話。
小鍛冶宗近は、平和時代の伝説的な刀鍛冶で、かの人の打った刀剣 三日月宗近は、天下五剣の一つとして今日に伝わり、現在も国立博物館に、国宝として収蔵されています。
また、膝丸も、同じく源氏に伝わった名刀髭切と共に現存していて、昨年、大覚寺展で拝見しました。研ぎ継がれて、今も新品同様の美しい輝きを放っていました。
刀剣ブームの到来とと共に、膝丸や宗近の登場するこの能も、知名度が上がったのではないかと思います。
今回の小鍛冶、この宗近が勅命を受けて刀を作ることになり、その相槌を打つ者を探しているところに、宗近の氏神様の稲荷明神の狐が現れて助けるという物語。
シテは、稲荷明神の狐です。私は、それを演じます。宗近は、ワキ方の舘田善博君が勤めます。
通常演出では、赤い毛の狐ですが、今回の黒頭(くろがしら)という小書(特殊演出)になると黒い頭の狐になり、動きや謡いの緩急も、また装束も変わります。
総じて黒小鍛冶は、強く鋭くという感じでしょうか。
余談ですが、白頭という演出もあり、白になるとより神格化されていきます。
という事で、どちらもテンポの良い作品なので、是非観に来て下さいませ。
刀剣好きの人は、刀を打つ場面のある小鍛冶もおすすめです。
2公演一度に見ていただくと楽しいかも。1公演づつがコンパクトなので、是非トライ下さい。
チケットなどは下記の矢来能楽堂のご案内からお申し込み下さいませ。
今年も、はやくも夏のミューズの発売が始まっております。
3月16日からミューズメンバー会員の先行発売開始
一般発売は3月23日から
例年の通りだと、売り出して早くに一階席は埋まってゆく人気公演ですので、良い席はお早めにリザーブ下さいませ。
今年は、古来より人気曲の「熊野」(ゆや 主人公の名前)をミューズ「触れてみよう能楽の世界}では、初めて取り上げさせていただきます。
熊野という作品は、わかり易く美しいだけでなくて、主人公の心情が、観る人によって様々に想像出来る作品なので、それがミューズさんの劇場でどう映るのか、楽しみです。
講座能形式で、前半は、解説やプレトーク、装束や囃子の解説など、実演を交えた内容で、理解を深めた後に、後半は、実際に見やすい劇場演出で能をご覧いただきます。
全くの能楽初心者も気軽に能に触れていただけると思います。気軽にリラックスしてお楽しみいただきたいと思います。
また、能楽初心者が楽しめるプレイイベントも、7月17日と公演本番前日にもあり、より深く能の面白さを体験出来ます。
能楽堂の定期公演とは、また一味違った切り口で、はじめての方もホール能を楽しんでいただけると思います。
是非、気軽にご来場くださいませ。
また、このブログでも、夏に向けて「熊野」の記事上げますね。
よろしくお願いいたします。



