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能楽夜ばなしⅡ 2026年6月1日日更新 はじめての矢来能楽堂スペシャル

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能楽夜ばなしⅡ 公演案内ページを作りました。 シテ以外にも 全てはありませんが、   感想などコメントします。 随時削除更新して過去コメントはアーカイブの方に移動します。 5月30日 はじめての矢来能楽堂スペシャル 皐月能と題した矢来能楽堂公演に出演してき ました。この日は2回公演で、1回目の子供さんにも大人気「土蜘蛛」の解説と、2回目の「小鍛冶 黒頭」のシテでした。ご来場誠にありがとうございました。 当日の解説でもお話ししましたが、この日は刀剣スペシャルでもあって、源氏の宝刀「膝丸」と伝説の名工「宗近」が活躍する能の二本立てでした。膝丸も宗近作の刀剣も今日に伝えられていて、単なる武器ではない刀剣の魅力を感じます。 どちらも近年、学校公演でもよく上演する、わかり易くて面白い作品です。 今回、小鍛冶は、黒がしら(黒頭)という演出でして、より獣っぽいというか、キツネっぽい動物的?な動きの型が、ちりばめられていたり、激しい動きもあったりで、普通の赤い頭の小鍛冶の能とは違う要素があって、とても面白い小書きでした。 この小書きの時は、キツネのカンムリ(冠)を頭に載せないのが通常ですが、ない事で、よりキツネっぽさが強調されて、動きが激しくなるので、冠が飛ばないようにとか、身軽な方が動き回れるとか、実利的なこともあるのかなと、演じてみて思います。 赤い頭のキツネとは違い、 地謡の緩急もあり、橋掛かりの型も多く、身体能力が問われる小書きだなと 思いながら、勤めさせていただきました。 今回、後シテは牙飛出、前シテも古いカッシキ面をお借りしまして、とてもよい面装束で勤めさせていただき光栄でした。 この「はじめての矢来能楽堂」企画は、神楽坂でなんと96年前から能楽公演を行ってきた矢来能楽堂(現在の舞台は再建して2代目)を知っていただきたいと始まりました。 気軽に来てほしいと様々な企画をしていますが、最近は、 公演後にすぐに続けてフォトセッションの撮影タイムがあり、シテがそのまま再登場して、しばし客席からの撮影が許可されてスマホなどで撮影するのが好評です。 この日も皆さん楽しそうに撮影してられました。 はじめて矢来能楽堂にご来場の方や初体験の方も多かったので、楽しんでいただけたら嬉しいです。また是非、気軽に能を観に来てくださいませ。 ありがとうございました。 ここでは劇場カメラマンの写真を...

能楽記事アーカイブ

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アーカイブページです。過去記事はこちらからどうぞ。 矢来能楽堂サイトへリンク 2025年 11月1日。 日付変わって一昨日。はじめての矢来能楽堂という公演で、安達原白頭のシテで出演致しました。 ご来場誠にありがとうございました。 当日も詳しい解説がありましたが、振り返りまして書いておきます。 安達原は、昔話の鬼婆が登場する、とてもわりやすいストーリーで、比較的上演頻度の高い演目です。私も能楽堂をはじめ、劇場公演や学校公演で何度かさせていただいておりますが、後場の白頭の演出は、今回初めてさせていただきました。 能では、白頭は特殊演出で位が重く、通常は前場の女は中年の女性で演じ、後場も黒髪で演じるのが標準スタイルです。 今回はスペシャルということで、白頭で上演させていただきました。 白になると面装束も変わり、より昔話の 老婆のイメージに近くなります。   他にも後場を黒頭にしたり様々な演出が相伝されています。 安達原は、能の古典台本を原文を見ずに音で聴くと、現代では聞き慣れない音の言葉なので、あまり怖くないというか、ピンときませんが、この安達原の女は、まさに大量殺人鬼で、その寝室には恐ろしいその殺戮の証拠が、軒の高さまで積み上がっていると、後半の阿闍梨の言葉で語られます。(現代語に直すと生々しくてかなり怖いです) 実写ならばとても描けないよな恐ろしい映像になりますが、そこは能の省略演出の良さが幸いしています。  これ、作られた当時、きっとホラー&サスペンスの怪奇物語で、かなりセンセーショナルな能台本だったに違いありません。 能の台本では、女が、何故そのような人生を送るようになったか、その過去は全く語られないのですが、安達原の鬼婆の伝説は、古来より世に知られた話で、観客もそれを知っているのを前提に作られていると思います。(二本松市 鬼婆伝説で検索下さい) 能では、女はその罪の重さに耐えかね、救いを求めているように感じられる独白や、細い麻糸を巻く作業の中のセリフや所作の細かなところに、狂気と裏腹な危うげで切ない人生を読み取ることが出来ます。 また、その糸巻きの労働歌として歌われるロンギといわれる地謡との掛け合いの謡いには、この女が都の出身を思わせるような歌詞が混じり、都の匂いを感じ取ることが出来ます。 物語の舞台となった福島県の二本松市には、現在も「いわて...