アーカイブページです。過去記事はこちらからどうぞ。 7月国立能楽堂書ショーケース公演 今回は、コンパクト公演の趣旨で、小書き演出のない普通の船弁慶を、少し観易い演出でとの事でした。とはいえ、もともと長い作品なので、 1時間では収まらず、見どころの多い舞台になったかと思います。 後半は、何度も長い橋掛りを走りまして、最後は三ノ松に走り込んで飛返って留めました。国立能楽堂は、やっぱり橋掛が長いので、結構キツイなと(笑)。大劇場の広さを実感しました。 8月末に所沢ミューズの能楽講座能の二人静で、また静御前をしますが、今回の船弁慶の前シテは、生きている静でしたので、自ずと感じが違います。また、生身の義経との別れや、弁慶との感情的なやり取りがあるので、生き生きとした静になっていました。 二人静の方は、義経と静も亡くなった後の世界の後日談的な物語で、義経は登場せず、静の霊が、舞を舞うことに主眼が置かれています。また、当日の面装束などの違いで、だいぶキャラクターの雰囲気も変わりますので、当日をお楽しみいただければと思います。 二人静は、共演の新井さんと、6月から稽古が始まっていますが、現代のダンスのように、決まったテンポで、お互いが視線の端に見える踊りとは違い、即興性の高い歌や音楽や舞の能は、自ずと違います。また能面の視野では、お互いの姿が確認出来ないので、相舞といってもお客様が想像しているのとは違う感じの舞になろうとかと思います。 さて、どうなるかは当日のお楽しみということで、こちらも宜しくお願い申し上げます。 一昨日、浅草寺で行われた台東薪能に、出勤しましたが、天気に恵まれまして、夜は風も少し吹いて、良い風情の公演でした。坂君とお子さん達出演の鶴亀と、観世喜正師の土蜘蛛でした。この夏の気温上昇も、これくらいにして欲しいと思った夜でした。 所沢ミューズ公演のお知らせ 8月23日が本番公演 所沢ミューズさんの公報誌 インフォマートに特集記事が載りました。 (ミューズページリンク) 所沢ミューズさんの 毎年恒例の夏の超人気の催し。 ミューページリンク 今年は、ご覧の通り、二人静(ふたりしずか ) 「静御前の愛と苦悩」というサブタイトルがついています。 例によりまして、この催しは講座形式で、はじめて能楽鑑賞される方も楽しめる解説や演者達とのトークやミニセッションをして理解...