能楽記事アーカイブ

アーカイブページです。過去記事はこちらからどうぞ。 御礼鎌倉能舞台公演 満員御礼 一昨日、鎌倉能舞台さんの公演で、午後の部に熊野のシテを勤めて参りました。お陰様で沢山のお客様にお越しいただき、ご来場誠にありがとうございました。 晴天の鎌倉のゴールデンウイークの混雑を心配していましたが、駅や電車の混雑も思ったほどでもなく助かりました。 今回、鎌倉能舞台さんは、客席の大変近い、小劇場的な能舞台空間なので、少し明朗な芝居のテンポを意識していたのですが、そもそもがゆったりとした古典作品ですので、細かい流れにもう一工夫の出来たら良いな、などと私なりに課題を感じました。 しかし、この熊野という作品は、現在能で、話の流れも初心者にもわかりやすく、また御所車を模した作り物が出て、面装束や詞章も大変美しい演目なので、演じるのは実に大変ですが、またどこかで上演したいと思いました。 今回、ワキとシテが、母の手紙を読み継ぐという演出でしたが、下掛宝生流の野口君の謡いと私の観世流の謡いの取り合わせで、常と違って絵的にも変化があり面白い工夫の小書きでした。そのほか、見どころの多い演出をさせていただき、ありがたく演じさせていただきました。誠にありがとうございました。 2025,4月末 大変ご無沙汰しました。 実は、2月末に自宅の階段で転び頭を打ち、3月の定期公演は休演しました。幸い命には別状なかったのですが、包帯がとれず、その時は、舞台出演を控えました。 その節は医療関係者の方には大変お世話になりました。このブログを見ることはきっとないと思いますが、皆さんに救われました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。誠に有難うございました。 また関係者をはじめ、多くの方に大変ご心配いただき、誠にありがとうございました。 体の方は異常はないようで、その後の舞台出演や、稽古やトレーニングはずっとしていて、しっかり食べているので、その甲斐あって、体の血も戻り、怪我の前より筋肉もつき元気になりました。 傷の方は、落ち着くのにもう少しかかると(年相応に)医師のお話でしたが、 それはゆっくり体に任せて、今後は舞台に専念したいと思います。(と、ここまでがブログ休止中のお話。3月中頃から舞台出演していたので、気が付いた人は少ないかもしれません) 心境の変化は、それなりにありまして、ともか...