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能楽記事アーカイブ

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アーカイブページです。過去記事はこちらからどうぞ。 2025年2月 はや2月です。楽屋では、なんと来年のスケジュール調整の話も聞こえてきました。 来年ですよ。 鬼も笑いますよね。(この言葉、自分の寿命も知らいないで先の事を話している人間の事を鬼が笑うという意味)だそうですが、我々は先の事を考えても仕方ないので先に決めてしまうという感覚なのかな。 さて昨日は観世九皐会二月定例公演でした。 ご来場有難うございました。 私は2部の仕舞の巴を舞いまして、すぐに着替えて喜正師シテの當麻の地謡に入りました。 巴の仕舞は、矢来の家の型は、能とは違う仕舞用の型が伝承されていています。 巴の仕舞は、流儀や家によって結構違うようで、時代時代のお師匠さんの工夫が伝わっています。いただいた写真を見ると、父そっくりで、自分の写真を見て亡父を思い出すという、なんとも奇妙な感じで、遺伝子強めだなと思いました。 能「當麻」は、中将姫伝説をもとにした作品で、昨日は2時間近い上演でした。 こういう時間って、ほんとにその時々、その日のメンバー、その日の具合で結構変わるものなのですが、昨日は、中所師が地頭で、地謡を謡っている感覚では、凄く重くでもなかったと思うのですが、終わってみるとほぼ2時間。さすがの大曲でした。息の扱いも難しく、節やリズムも創意を凝らされていてかなり高度な楽曲です。 また伝説を知っているのは前提では話が展開し、仏教用語も多く、観る側の知識も求められる演目ですが、前半の曼荼羅制作譚と後半の極楽世界へ誘う舞の構成で、夢幻の世界へと連れて行ってくれる作品でした。 1月19日更新      鎌倉能舞台さんでの忠度が昨日終わりました。ご来場ありがとうございました。 今週は、数日前に練馬区の学校公演で敦盛も勤めましたので、一ノ谷の戦いをまとめて2番勤めた珍らしい週でした。敦盛は16歳 忠度は40歳過ぎてますから、自ずと感じが違うのですが、両曲共ただの戰物語でなく敦盛は笛の名手、忠度は和歌の歌人としての雅な風情が曲に奥行きを与えています。 その違いも肌で感じられました。 忠度の謡は、節付けの作曲に特徴があり、サシ謡いの中に、いわゆる弱吟強吟が織り混ざっていたり、囃子事のあしらいも面白い変化をちょこっと入れていたりと、楽曲が面白く出来ています。 勤めてみると忠度は、シテはも...